じゅん菜池の泥から得られた3種の車軸藻類

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じゅん菜池ではイノカシラフラスコモの記録しかないため、泥からは車軸藻類はイノカシラフラスコモしか出てこないと思いこんでいましたが、藻体が育って来ると、泥の中からでた藻体が1種類ではなく、全部で3種だということがわかりました(1997年10月)。その3種とは

シャジクモ  イノカシラフラスコモ  シンフラスコモです。

シャジクモは特徴がはっきりしているので、藻体がある程度大きくなったところですぐに同定できました。(しかるべき所に記述すれば)市川市では初の記録になるようです。
イノカシラフラスコモは生殖器が非常に特徴的なため、生殖器をつけた段階で同定できました(1998年2月)。
シンフラスコモは生殖器をつけた段階(1998年5月)で図鑑の記述と照らし合わせて、理科部の中では「シンフラスコモだ」とあたりをつけ、東京都立大学理学部名誉教授の加崎英男先生に卵胞子の付いた藻体を送って、「シンフラスコモ」で良いでしょうとの返事をいただきました(1998年8月)。
千葉県下では初の記録となり、車軸藻類の壊滅的な状況がいわれるなかで、全国的にも珍しいものであるようです。

この3種類がじゅん菜池ではどのように暮らしているのか、非常に興味深く、現在調査中です(次の項目「じゅん菜池の植生調査」をご覧下さい。)