特徴
普通2〜3回分枝。
普通の小枝を中心に付属小枝がつく。
若い部分は寒天質に包まれる。
名前のとおり、華のある感じのする藻体(線香花火みたいで、かわいい)。
この付属小枝のおかげであっさり同定ができます。ありがたや。
日本淡水藻図鑑には、輪生小枝(普通の小枝のこと)を中にして内側(上側)と外側(下側)に 付属小枝がつくというように書いてあります。内側ってあったっけ?と思いつつ、 付属小枝があればオトメってことでいいでしょと気にしないことにしていました。
でもやはり気になるので2017年8月に自分のオトメを見てみました。
やはりほぼ外側にしか付属小枝が無く、内側についているものも見つかるという状態。あるからいいやということにしつつ、ちょっと不安。
小枝をはさんで左側が内側の付属小枝、右が外側の付属小枝
内側の付属小枝は分枝しない場合もある
私の手持ちの車軸藻類の中では一番問題なく育ってくれます。
左がのびのび育った時、右が密集して育った時。
右の方が寒天質がわかりやすい(さわると、ぷにゅぷにゅしてます)。
野外では右の場合が多い? (左端の目盛りは1mm)
このように先端部分は寒天質に包まれています
生殖器が付くと黄土色に見えます(この写真は明るく補正したので黄色になっているかと)。
先端部分を上からみたもの
先端部の小枝をばらばらにしたもの。上は造精器が1個、下は造精器と生卵器が1個ずつ付いています。
写真にはありませんが生卵器1個が付く場合もあります。
先端部分を横から見たもの。小枝先端部は細くなって、とげ状の細胞が1つ付いています
拡大するとこんな感じ
群落の写真(1998年)。見事な眺めでありました。