特徴
主軸に(複列生の)皮層があるが、小枝にはない。
托葉冠は単輪性で、小枝の数と等しい。
托葉冠が長い(800〜1600マイクロメートル)。
棘細胞(主軸の皮層から出ているとげとげ)も長い(主軸の太さより長め)。
主軸だけに皮層があるのはChara fibrosa の仲間みたいです。
この仲間は日本に7種いて、そのうち6種は托葉冠が小枝の2倍の数だけあって、「ケナガ」だけが托葉冠と小枝が同数なのだそうです。
というわけであっさり同定できました。
ほかの連中もこのぐらいはっきりした特徴があればねえ。
なんだかトゲトゲしたやつでしょ。でもけっこう綺麗なんだな。 主軸だけ、皮層があって少し白っぽい。
色は照明の関係で少しおかしいですが、 細いチューブのように皮層の細胞が主軸を取り巻いているのがわかりますでしょうか。 棘細胞はもっと長いのもあったんですが。
オトメフラスコモの自生地(手賀沼近辺)の泥から出て来たもの。この場所ではオトメフラスコモ、(ヒメ)カタシャジクモ、シャジクモが生えているのは分かっていましたが、新顔が出て来てびっくり。
「千葉県の保護上重要な植物」(千葉県環境部自然保護課)によると、印旗沼と茂原市で記録があるようです。なら、手賀沼に卵胞子があってもいいよね。