2000年10月の日誌


10.02(月)
地点6(田んぼ)の水槽から出ている主だった植物を標本にする。
チョウジタデもどき
ゴマノハグサ科orシソ科(とりあえず茎は四角い)
ミズワラビ
コナギ
の4つ。結局名前がついたのは2つだけ。

10.03(火)
地点3の「トリゲモ」標本に。
種子の表面の模様が、横長の網目だったので、「トリゲモ」ないしは
「オオトリゲモ」であろう。これ以上は「雄花の葯室の数」を見ないと
しぼれないということで、とりあえず断念(雄花が見つからない)。

10.04(水)
ケナガシャジクモの成熟卵胞子(下に落ちたやつね)を10個程度回収。
シャジクモ属の卵胞子はゴキブリの卵塊(じゃなくて、なんていうんだっけ?)
を連想するので嫌なのだが、
こいつは雨滴状(先細りの形)のものがあって、けっこう可愛い。
でもそれはできそこないかな。

10.05(木) ケナガの卵胞子9個回収。今日はこれで勘弁してやろう。
地点3の水槽にいかにも「オオトリゲモ」という感じの、カールしたのが
一本あることに気付く。
テガヌマの状態、あまり回復せず。チャボの伸びも止まったみたい。
ミルはなんとか、ジリジリと伸びている。そのミルまる1水槽にオオカナダモの
芽を一本移植。この水槽にやごが2匹、まだいた。
私の目では砂漠のように見える水槽だが、さすが。
窓際の地点3の水槽に移した。

10.13(金)
先週あたりから、HyperCardで「車軸藻用語スタック」を作成中。
前に作りかけていた「車軸藻検索図鑑スタック」の用語の部分だけを持ってきたもの。
出来上がったらSuperCardプロジェクトに変換して、ブラウザ上で
見えるようにする構想。でもSuperCardのスタック変換機能が思ったより
しょぼいのでちょっと困っている。

昨日、ミルまる1水槽の壁面に、前に手賀沼まる3で見つけたのと同じような
プラナリアの仲間を発見した(前からちびこいのがいるとは思っていたが)。
とりあえず、目があるのだけ確認。
大きくても全長1ミリ程度なので扱いづらいが、もしホントに三岐腸類なら
腸の観察はふつうのプラナリアよりやり易いかも(顕微鏡の低倍率で見やすい)。
とりあえず五匹程度シャーレにとって、しばらく絶食させてみるつもり。

10.23(月)
先週は次女誕生等で忙しく、ほとんど何もしていない。

10.24(火)
手賀沼まる1水槽が綿状の藻類でおおわれているので、壁面と、まん中の仕切りを掃除。
とりあえずだいぶきれいにはなった。藻体は五センチ程度しかないが、生殖器は
それなりにつけてはいるようである。

10.26(木)
先週採集しておいた、プラナリアの仲間に、金魚のえさを与えてみる。
摂食行動を観察できたが、プラナリアではないように思えてきた。
第一、ホースのような口ではないし、口の場所も違う。
第二、腸が3分岐しているように見えていたが、食べたものが、
   二つの「腸」の間の空間に入ってしまった。
もう少し調べてみることにする。

10.30(月)
ケナガシャジクモの卵胞子、46個ほど回収。
これで合計65個程度。前回、10月の頭に19個回収した時は
水槽の底面に落ちている卵胞子は「ポツポツ」程度だったが、
現在はたくさん落ちている。しかし、底面にはびこってきたラン藻に
飲み込まれそうになっている。200〜300は回収したい。

10.31(火)
26日に書いたプラナリア風の動物は、同じ扁形動物の「棒腸類」では
ないかと。プラナリアを授業で扱う際はホースみたいな口と、体中に
分岐した腸が魅力的なので、うーん。こいつはパスかなあ。
もう少し考えてみよう。
ケナガシャジクモの卵胞子回収。全部で114個程になったので、
70%エタノール中に保存。今度は乾燥保存する分が必要。


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