国土交通省が整備した、「ガシャモク再生池」の植生調査に参加しました(2002.8.26)。
この池は手賀川高水敷(手賀沼の一部といってよい)にこの年の3月に、4m×40m、水深2mほどに四角く掘った池を2つ作り、埋土種子があると思われる土を播いてみた というものです。
今回は水深50センチ程まで水を抜いて調査を行いました。
これが、まあ、まあ、ササバモなどがびっしりはえていると思うと、黒々と車軸藻類の群落があり、フィールドの経験がほとんどない私としては息を飲む程のすばらしさ。
手賀沼って・・・・すごい。
また、この豊かな群落と、沈水植物が一種も見られない現状とのギャップ・・・・。
確認された沈水植物
車軸藻以外
ガシャモク インバモ ササバモ ムサシモ イバラモ コウガイモ
車軸藻類
シャジクモ アメリカシャジクモ エリナガシャジクモ カタシャジクモ
チャボフラスコモ、オトメフラスコモ
未同定5種程度(ジュズフラスコモ? ナガホノフラスコモ?など)
車軸藻類については1964年の10種を軽くしのぐか?という勢いで、こちらの能力不足で同定にいたらなかったものもあり、たぶん見落としたものもあるでしょうし、もう言葉もない(一緒に調査したかたがたには大変迷惑をかけました)。
1年後、再び調査に参加(2003.8.18)。
予想はしていましたが底質はずいぶんヘドロっぽくなり、、、、。
確認された沈水植物
車軸藻以外
ガシャモク、ササバモ、インバモ、コウガイモ
車軸藻類
シャジクモ、カタシャジクモ、オトメフラスコモ
去年同定しそこなったものを見たかったのですが、残念。いい状態を維持するのはかなり難しいことなのでしょうが、、、。
そして、また一年後(2004.7.12)
底質はヘドロ化し、インバモがかろうじて何本か生えているもののほとんど茎だけ、ガシャモクなどのバラバラになった枝(生きて芽をだしていたり、枯れてるようだったり)多数。
ザリガニはおっきいのがうようよ(でも元気ない)。
車軸藻類は全く見ることができませんでした。
ああ。