私はここしばらく国立環境研究所の車軸藻類調査のメンバーに入れていただいています。
誠にありがたいことです(たいてい夏休み期間の調査にしか参加できないのですが)。
今年の夏は北海道、阿寒湖近くのパンケトーという湖でした(8.24~26)。
流出口あたりからパンケトーをみる
私の場合、しっかり車軸藻帯がある湖ってほとんど見ていないのですが
ここには豊かな車軸藻帯があるだけでなく、なんといっても水の透明度が高い。
水上のボートから箱眼鏡で見ても、車軸藻がマット状に広がっているのがとってもきれいに
見えます。素晴らしい。
ボート上から真下を写す。浅いところなので他の植物の下を埋めるように生えています(少し暗めに写っている部分)。
今回は釧路市教育委員会の若菜さんによる潜水調査がメインになりました。
我々はボート上で、採集物が届くのを待ったり、浅いところで採集したり、、、。
潜水調査の様子。大抵はもっと深いところにいたのですが。
左ヒメフラスコモ、右カタシャジクモ(ウィンドウの幅が狭い場合は上下になります)
左ヒメフラスコモ、右カタシャジクモ(ウィンドウの幅が狭い場合は上下になります)
左カタシャジクモ、右シャジクモ(ウィンドウの幅が狭い場合は上下になります)
今回生息が確認できたのはヒメフラスコモ、カタシャジクモ、シャジクモの3種(下の「補足」参照)で、普通といえば普通(でも普通が維持されているところは殆どない)なのですが、風景として絶品であります。
我々は湖のどこにどの種類がいたぐらいしかチェックしてないのですが、沈水植物群落の詳細な調査をしたい時など、「水がきれい」「フィンを付けて動き回っても水が濁らない」というのはとてもやりやすいのだろうなと想像します。