2010年春に新しい職場に移ったのです。
生物室には赤玉土を斜めに敷いた水槽があり、珪藻まみれの物体が浮いていました。これは何かと同僚に伺うと、イトタヌキモ?がいるのだとか。
放置状態らしいので、水足しのみしながら様子を見ていると、浮いた物体からはたしかにタヌキモが伸びてくる。でもしょぼしょぼだし、どうしたもんかと私も放置。
ところが冬になると、何と赤玉土から車軸藻の主軸のようなものが伸びてきました。同僚に聞くと、そんなものを植えた覚えはないとか。
でも同じ部屋の大きな水槽には昔はシャジクモ類がいたけど絶えてしまったので今はオオカナダモ水槽になっているとのこと。
主軸の太さから考えるに、多分オーストラリアだよね。
オーストラリアなら研修会等で配布してた気もするし、総合教育センターにもあったし。と思いながら放置していると分枝もせずにようやっと土から顔を出した状態で成長は止まり、春になると珪藻にとりまかれて消えていきました。
毎年そんな感じで、絶えていないことだけ確認していました(ちなみにタヌキモの方はどんどんただの珪藻の塊になっていき、廃棄)。
2013年7月、ふと気付くと(夏なのに)、1本顔を出しているじゃありませんか。
きまぐれで、上から薄めに黒土(+ちょっとだけ腐葉土)と砂を2層に敷いてみることに(まあ埋め殺しちゃったらそれはそれで、、、)。
すると1週間ちょい位(ちゃんと記録しませんでした)できれいな分枝した新芽が出てきました。
まだ栄養不足だとは思うけど、こんなにあっさり育つならもっと早くやってあげればよかったかなあ。
これじゃ分かりませんね
上の写真の真ん中あたりの拡大・藻体は1cm位(2013.7.30)
ようやくここまで大きくなって、corallinaの仲間っぽい、ぷっくりした細胞もわかるようになってきました(2013.11.1)