飼うときに使う土をもう少し検討したくて、60センチ水槽の半分は黒土と魚沼焼土の2層、半分は黒土のみにしてシャジクモを植えてみました(2003年春)。
一年目
どっちも同じように育つけど黒土の方が糸状藻が繁茂して見苦しい。
二年目
2層の方が大きく育つけど、黒土の方が密度が高い。
三年目
二年目の傾向がさらにはっきりする。
3年目 左側が黒土のみ 右側が2層 真ん中手前あたりは芽生えを実習用に掘り出したのでちょっとえぐれている
というわけで、
黒土だけだと土がぎゅっと締まっちゃって良くない印象を持っていたのですが、そんなに悪いわけではないかもしれません。
魚沼焼土は栄養無さ過ぎかもねえ。それとも粒の大きさの問題か。2層の方が決定的にだめってわけでもない。2層の方が大きく育つのは密度が低いから?
維持に重点をおくなら魚沼焼土もいいのかも。でも黒土の一年目は他の藻類がうっとうしいなあ(3年目にもなると栄養が枯渇してくるのか、そんなに気にならない)といったところです。
こんどは2層にしないでブレンドしてやってみよう。(ブレンドするなんてあたりまえ?)
てなわけで2006年。
ブレンドするっていってたのにさっさと宗旨替えをして、こんどは水稲育成用培養土(サン培土・魚沼焼土と見た目は同じだが、肥料が仕込んである点が異なる)だけを水槽に敷いて、上に卵胞子を含んだ土をのせ、
シャジクモを飼ってみました。
最初のひと月は糸状藻がうわっと出まして、一生懸命取り除いていましたが、それ以降はシャジクモが完全に優占して、今までみたことが無いほどに水も藻体もきれいで成長も悪くない。
7月20日 白い点々はカイミジンコ
やっぱり水田雑草には水稲用の土か?
調子に乗ってカタシャジクモ(たぶん)をサン培土で育てようとしましたが、卵胞子を一斉大量投入するのと違い、藻体をちょっと切り出して刺しておいただけだったせいか、だめだめでした。
テガヌマフラスコモの(あんまり元気のない)藻体を挿したのもダメ。
オトメフラスコモとケナガシャジクモの乾燥卵胞子入りの土にサン培土を半分弱混ぜてみると、、、。
オトメは元気に育ちましたがケナガは一時よかったものの結局芳しくない。
それならってんで鹿沼焼土とサン培土半々でエリナガシャジクモを飼ってみても何とか育っているという程度。
2007年は砂+黒土をベースにやってます。
きちんと実験してつきとめないと、、と言ってるだけで全然実行してない。
四の五の言ってないできちんと滅菌して密封したビンで培養する方が
ずっと賢いんだろうなあと思う今日この頃であります。