オオカナダモの原形質流動

原形質流動といえば、高校の実習では車軸藻よりオオカナダモの方が一般的かと思いますのでついでに出しておきます。

オオカナダモは熱帯魚店などでは「アナカリス」という名で売られている水草です。名前の通り外来種で(でもアルゼンチン原産だとか)、しかも悪質な外来種の代表選手で生態系被害防止外来種の重点対策外来種という扱いになっていますので野外に放すのは厳禁です(悪質でなくても外来種でなくても店で買ったものを外に放すのはOUTです)。あちらこちらで繁茂して、池なんかではえらくぶっとくなっていたりします。

オオカナダモ全体
こんな水草です(車軸藻とは違って花を咲かせる、種子植物です)。
上に伸びているように見える3本の線は、根っこです。
オオカナダモの葉
葉は細長い細胞が上下2層になっています。表側の細胞の方が大きいのでそちらを観察します。

というわけで、葉の表側の細胞を拡大すると、下のように動いています。


  まん中にある、よく動いている細胞の幅が約32μm。

  上のまん中の細胞の拡大。

水道管みたいな車軸藻類も豪快でいいですが、オオカナダモの、にょろりんとした感じも悪くないです。でかい葉緑体が動くのでわかりやすいしね。